韓国で戒厳令が出たとき。そのときの思い。

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12月4日、水曜日韓国で非常戒厳令が発せられた。

世界を驚かせた。もちろん日本もだ。

国会に特殊部隊が派遣された。それでもすぐに解除がなされた。

しかしこの余韻はその後続いた。「大統領弾劾」訴追への運動だ。

韓国に住んでいる日本人はどう思っただろうか。

日常はそれほど変わったことはなかった。しかし、「戒厳令」である。

国の非常事態だ。非常事態宣言がなされるほど、韓国という国は国内外が危機的な状況を生む可能性のある国なのだ。

改めて認識させられたのではないか。韓国文化が今や世界を席巻しているかのように、韓国は平和で民主国家だ。表向きはそうだ。

しかし、韓半島は休戦状態であり、地域の分断や政党の激しい対立は泥沼な状態なのである。

そんな韓国の現場に私は居合わせた。

これは対日への感情ともかかわっている。ユン大統領は日本との関係を改善しようとしてきた。

それに対して国民はやや冷ややかだったともいえる。日韓関係はそれほど甘くはない。

一人の大統領が日本との関係を改善しようとしたところで、前進するようなものではなかった。

戒厳令が示したものは、国内だけの問題ではない。これはまさに日本との関係とも深くかかわっている。今日本もそこを注視しているだろう。

そして、いつでも平和ということはない。

国の非常事態はいつでも起こりうる。そのことを自覚することが必要な時代なのだ。

この戒厳令が示すものは何か。

神経質にはなってはいけないが、しかし我々はいつも非常事態の中で生きているということも認識する必要があるのではないか。

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