二子玉川駅。商業施設が立ち並ぶ場所。外食や買い物に適当なところというイメージがある。しかし、一歩周りを散歩してみると、河川敷はもちろん公園のあるゆったりできる場所だ。
ゆったりといっても、おすすめはただ「ぼんやり」することと、簡単な「スケッチ」をしてみること。私は一時帰国を際にしてみたかったことがあった。それは玉川の河川敷で「ぼんやりする」ことと、そこで「スケッチをする」ことであった。
私が生まれ育ったところが玉川から近かったせいもあり、その思いはかなり強かった。韓国はハンガンを代表とする大きな川が多い。それに比して日本はそれよりもサイズが小さいが、ゆったりと流れる川が都心にあることが魅力だと思う。
そこで選んだ場所は「二子玉川」である。ここも帰国する際にはよく行くが、その周辺にはあまり気を使わなかった。今回は一度河川敷と二子玉川公園に赴いた。
公園を散策
駅からライズショッピングモールを通って、道なりをまっすぐ行くと、二子玉川公園がある。水と緑と光をテーマに作られた街。都市の中にあって自然に還るというコンセプトとして作られたショッピングセンターだ。
この辺りはもともとは上野毛の丘陵地。国分寺崖線の一つであり、川が数十年万年以上かけて削りとった崖からできている。そして穏やかな丘陵地が広がる地形となった。だから、以前は林や湧き水の多き土地なのである。
富士見橋といってその橋から天気がよいと富士山が見える。そして歴史好きにはたまらないが、古墳も多く発見されている。たしかに私も幼いころはそんな地形の中を遊んだ記憶がある。湧き水や林が多かった気がする。
「二子玉川公園」もそういった自然を縮小し人々の憩いの場とするために作られたらしい。
子供広場
遊具の遊び場 幼児の遊び場
帰真園 これは日本庭園で明治初期に作られた旧清水邸書院を残したもの。
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子供から大人まで楽しめる公園となっていると思った。そんな「帰真園」でゆったり、そしてあえて「ばんやりする」時間をもった。そこには日本庭園ならではの清流が流れる池があり、静かなひと時を過ごすことができる。武蔵野の風景を表現したものだともいわれる。武蔵野と言えば、国木田独歩の武蔵野が思い出される。
東京という街は多彩であると思った。こんなところで、自然を感じることができる。そしてすぐに駅に向かえば商業施設がある。なんと便利な住みやすいところだろう。ソウルも周りにはけっこう山がある。それでもゆったりした川がないのがやや心細く感じてしまう。
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川の方に向かうとスタバ☕がみえる。ここはスターバックス・リージョナル・ランドマークストアの一つで、「二子玉川公園店」だ。このスタバからは玉川がよく見えて眺めがいもある。
河川敷スケッチ
そしてスケッチができる場所はないかと眺めていた。すると人気(ひとけ)のないちょうどゆったりすわってスケッチができそうなところをみつけた。
子供たちは1月の初旬だからであろうか。凧揚げをしていた。こんな風景も日本に来たなと思わせてくれる日本的な風景だ。私には貴重な時間であった。
スタバから見えた場所にすかさず腰を下ろして辺りを見渡し見てる。遠くには橋が見え、右には駅周辺がみえる。川の向こうが上野毛の丘陵地だ。ここにしようと決めた。
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小さな持ち運びの良いコクヨのスケッチブックだ。いつでもどこでも取り出せる。この一冊だけで十分。玉川を中心に河川敷や木々、橋などをスースーと無心に書いていく。色は塗らなくてもいいし、帰ってから色づけしてもいいかもしれない。うまく書く必要はない。と思って入る。
どうして玉川だったのかはわからない。玉川の近くに本家があった。そこによく墓参りには行っていた。でもそれだけではなさそうだ。私は川が好きだ。この辺りは昔鮎をよく釣っていて料理していたという。だから料亭や旅館もあったのだ。近くには鮎ラーメンを食べれるお店もある。
日本人はやはり川を見ながら過ごしてきたんだと思った。川の河川敷で遊んだこと。川で釣りをしたこと。思い出が詰まっている玉川だ。
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スマホで写真をすぐにとれる時代。だからこそ、ゆっくり時間をかけて景色を眺め観察したい。そんな思いから「スケッチ」を旅先でしてみる。
二子玉川でのひと時は自然とスケッチと思い出が交差した時間となった。
旅でスケッチ。いかがでしょうか。
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