『7つの習慣』を読んで思った。これを実践するために有効的な方法。それは、
早起きをすること
ではないかと。
早起きから始まって朝の瞑想、朝の体操、朝散歩そして朝活といったことが『7つの習慣』をより実践していくうえで有効である。
そこでまず1)朝の散歩、2)朝活、3)朝起きの3つの項目に分けて考えてみたいと思う。
朝散歩と『7つの習慣』
朝の散歩と『7つの習慣』への実践は実に相性がいい。何よりも朝の新鮮な空気と日の光は心を純粋に穏やかにしてくれる。
その精神状態で、自らを省みる作業をしてみる。ただ歩きながらでいい。頭に浮かんだことを一つ一つ整理する。その時にただ感情に任せるのではなく、『7つの習慣』で話されている「自覚」を活用してみることだ。
自らの感情に客観的に向き合って、「原則」に照らして自分の今の仕事や人生に相応な行動や言動をしているかどうか。それを点検してみる。
自分の意識に丁寧にかつ静かに向き合える時間は日常生活でそれほどない。私は大学で講義をしているが、大学にはキャンパスなるものはあるが、そこも学生ががやがやと話していることが多く、どこか意識が散漫になる。
朝の散歩を始めて数10年のベテラン?になるが、この朝の時間はまさに精神を点検するにはほどよい時間であり、また場所であると確信している。
朝の散歩は運動という観点でも『7つの習慣』で言われている’定期的に運動して「刃を研ぐ」に匹敵してふさわしいのだ。ただメリットはそれだけではない。精神を集中させて、第一の習慣である’主体的になる’時間がこの「朝」なのだ。
だれもが人生には岐路が訪れる。転職、引っ越し、出産、育児、死の別れなど。そのときにどんな判断を下させるのか。非常に重要だ。
7つの習慣の著者スティーブン.R.コヴィー氏は言う。”刺激と反応の間には選択の自由がある”と
選択の自由
そうなのである。我々は「選択」をだれかに強いられることはない。強いられることがあってはいけない。すべての判断は自分だ。だれかが強制することもないし、自らが決めたことにはだれのせいにもできないのだ。責任転換はしてはいけない。
重要な転機に自分の力と「意志」そして「自覚」によって判断し決断する。一人で決断することは孤独で寂しい。そして勇気がいる。しかし、この勇気こそが大切なだと思う。
悲しいかな。我々はすぐに誰かに頼ろうとする。誰かの意見に左右されたり、影響される。また、感情的に押し流され、その時その時の感情で判断したりして、その場しのぎで選択してしまう。
しかし我々の意思、決断、自覚からものごとを判断するという「勇気」が必要だ。それが「インサイド・アウト」でもある。
インサイドアウト。つまり「影響の輪」が我々の心にある。我々の意志がつまり「影響の輪」だ。その影響の輪から周りの環境に影響を与えていく。関心の輪という我々ではどうしようもないところに力を注いでもしょうがない。
関心の輪。関心はあるが我々の力ではどうしようもない環境である。他者の出来事、過去の出来事、天気など。これに左右されると、責任転嫁をしていまうという。自分自身を省みることだ。その時間がまさに「朝の散歩」ではないか。
「朝の散歩」がその影響の輪を呼びこしてくれるのだ。
そして主体的に行動し、思考していく。そのためにも朝の時間はゴールデンタイムだ。その時に何をするのか。また1日が始まると不平を心に抱くのか。それとも、ゴールを見据えてそれに向けて主艇的に一日、一週間の計画を立てていく。
つまり「終わりから思い描く」という第二の習慣がここで意味を持ってくる。冷静になって、心を自分の「ゴール」を点検する。だれかに影響されるのでなく、本当に自分がしたいこと、すべきこと、を吟味する時間、それが朝の散歩の時間だ。
そうすることで、第一の習慣である’主体的であれ’が実践できる。ここですでに第一、第二の習慣は実践していることになる。
朝活と『7つの習慣』
朝の時間は最大限有効活用したい。その一つが「朝活」となる。
私もなるべく朝の活動をするようにしている。それが、朝の散歩とそして読書や資格や語学の勉強だ。移動の時間も活用したい。つまり朝の出勤時間も何かしら活動するように努めている。
これを続けるのは自分が約束したことをなるべく守るためだ。『7つの習慣ティーンズ』でも言われているように、自分の信頼残高の貯金をすること。それはやはり’やろうとしていることを行う’ことだと思う。特に朝は何かしら自分のチャレンジしようとすることと向き合える時間だ。
読書や資格の勉強、語学の勉強がそれだ。毎日毎日同じことを繰りかえすだけだが、自分への信頼を高めてくれる。特に朝の読書は1日の出発に活力という栄養素を与えてくれる。
そしてコヴィー氏も話しているように、「ミッションステートメント」を書く。または書いたら、確認するという作業もできたら「朝」したい。
静かな場所で、静かな時間。この自分の憲法ともいわれる「ミッションステートメント」を確認するのである。そして書き直すところは書き直す。
私は今これを書きながら、バッハの音楽をかけている。音楽を書けながらでもはかどる。とにかく、日記なりジャーナリングなり、1枚の紙やノートに思う存分自由に書いてみる。
何かしら書いてみると気づかなかったことが思い出されてきたりする。インスピレーションも与えられるのだ。直観で自分の手が紙に乗り移って、すらすらと何かしら書いてみる。それがもしかしたら「答え」である場合があると思う。「書く」という作業は非常に不思議なものだ。
またメモ帖を持ち歩く。小さいものでもいい。あるいわ最近思ったのであるが、スケジュール表だ。これはスケジュール帖を持っている人もいると思うが、意外とスケジュールを見渡しながら、そこに日程を書いていくことで、いろいろやるべきことが閃いてくることがある。コヴィー氏は週ごとのダイアリーやスケジュール帳をすすめている。
結局何かをノートや紙に書く作業。これを「ミッションステートメント」として自分の伴侶としてみたい。
早起きと『7つの習慣』
早起きは習慣にする。
習慣の中でも意志が必要だ。強い意志と自覚が必要だ。だからこそ、早起きは自分の信頼残高を高めてくれる。
『7つの習慣』では朝起きについてはそれほど強調されてはいない。しかし、私は『7つの習慣』の効果を発揮するには、「早起き」をして「朝活」をし、「朝散歩」を日常のルーティーンにすべきだと思っている。
そして、朝に自分の最優先事項を持ってくるという方法もある。そうすると、午後や夕方はリラックスすることのできる、これまた「最優先事項」の一つに充てることができるではないか。
本書でも述べているように、スケジュールにはバランス、その場の柔軟性、そして物や事柄に重点を置くのではなく、目標や役割にフォーカスして判断(選択)するという行動だ。
すべてはリストに挙げたスケジュール通りにいくとは限らない。そのときにどう判断していくか。それが第三の習慣で述べられている「最優先事項を優先する」になっていく。
終わりに
いよいよ個人の習慣として完結する「第3の習慣」が述べられる。これは「最優先事項を優先する」であるが、朝の時間を大切にすることで、第1から第3までの習慣がかならず上手く回転していくと信じる。今回は「朝の早起き」と「7つの習慣」の関係について述べてにみた。