どうして旅を決めたか
さて、年末から年始にかけて、いよいよ一年が終わり、新しい年を迎える。そんな新し年を迎えるにあたって、きっと来年の抱負を考える時期に差し掛かっているだろう。
来年はどんな年にしようか。また一年、一歳年をとる。これからの人生をどう歩んでいくのか。人生の岐路に立たされている。
子育てはある程度終えた。まだ子供は大学生だが、いよいよ成人へとなり、巣立っていく。
50を過ぎた私は何を、どうするればいいのか。今のままで同じ仕事をし、今の職場に安住し続けていくのか。
今韓国の大学で働いている。給料は生活していけるだけのものはいただいてはいる。しかし、今後どうするか。今の生活や仕事が永遠に続きそして保証はしてくれはしない。
人生100年時代。後半の人生をどう生きていくのか。誰しもが、突き当たる内容ではないだろうか。
12月に入って、ここ韓国はめっきり寒くなった。家の中はオンドルがあるから、まだましだがそれでも外にでると寒い。この寒さが心にしみてくる。
そんなとき、やはり日本の食事や気候が恋しくなる。
日本でまた「いち」から始めていくか。こんな思いも湧いてくる。
そんなことを思いながら、来年のことはとりあえず、今の仕事を続けるとして、
「旅」に出てみよう
と思い立った。
一人で旅をする。最初は妻や子供と一緒にと思ったが、妻はそれほど乗り気ではなく、経費もかかるということもあって、今回は辞退した。子供も母親が行かなければ、行かないという。
結局一人旅となった。
とにかく、今は日本の地を踏むことが大切だと思った。
貯金がけっこうたまっていたのを、旅費に使うのは葛藤する。だが、この55歳という時期にまず行きたいところに行こうと決めた。
海外も考えたが、夏にそれを延期することにして、まずは日本国内に絞った。
一度も言っていなかったところがある。沖縄と名古屋だった。
私も色々なところに足を運んだ。これは職業柄、韓国からの出張ということも手伝って、日本全国を回ることができた。
以外にも名古屋は行っていなかった。そして、もう一か所気になっていたところがある。そこは静岡の
伊豆だ。
なぜか伊豆に行きたいという思いが湧いている。
人間は不思議なもので、心の底からの「勘」や「ひらめき」「思い」があって、引き付けられるものがある。そこに自分に必要な何かがあるような気がする。
とにかく、損得は考えずに、旅行の計画を立てた。
今回の旅が持つ意味は
今回は
名古屋経由で、
三重の松坂、名古屋の熱田神宮、名古屋にある史跡や博物館、伊豆の熱海、熱川、修善寺そして
東京だ。
東京に行くのは、母や親せきに会うこと。
もしかしたら、今回の旅のもっとも大切なことが、家族に会うことかもしれない。
だから期間は2週間となった。
名古屋と伊勢の旅は約一週間。東京滞在は一週間で合わせて、2週間だ。
そこで今回の旅が持つ意味は何か。
それは自分の人生を再点検する時間を持つことであり、今後の人生のターニングポイントになること。
少し難しい話しになると、「もう一度、生まれる」ということ。
松尾芭蕉が奥の細道で体験したことは、人生の再出発であり、そこでであった体験から、もう一度生まれ変わった体験をしていた。
私は芭蕉のような境地にはなれるかどうかわからないが、そんな体験を少しでもしてみたい。
55歳にして2週間の短い期間は意味があると思う。
もしかしたら、一定の期間を計画しつつ、日本の国を回れるのは最後かもしれない。
そう思って、貴重な自分のための「旅」にしたい。
どんな旅をしたいか
だから、今回は忙しく歩き回りたくはない。
ゆったり過ごしたい。
そして日本を見つめたい。
山、海、川、家、木々、自然、人々を見つめてみたい。
そしてこれから自分が日本人としてやるべきこと。何か使命みたいなものを感じてみたい。
小さいことでもいい。自分には何ができるのか。それを感じてみたい。
だから、観光地を巡るというよりは、「こころ」に問いかけながら、各地を回ってみたい。
こんな思いになったのは生きてきて、初めてだったのではないだろうか。
今まではとにかく生活や家族のために生きてきた。
本当の自分を探す時間はあったのか。「旅」をしながら自らを見つめる時間はあったのか。
だから、今回は「ひとりの旅」は貴重な時間だと思う。
成果はなくてもいい。そんな時間をもてるだけでもありがたい。
出発前の心構えが大切だ。
「旅」の心構え
中高年の旅
これは必要だと思う。
一区切りをつける。
そんな時間を「旅」をしながら見つめてみる。
日頃とは異なった風景、環境、方言、出会い。
新年を向けるにあたって、今年はどんな年にしようかと思いなやんでいる人も多いかもしれない。
私はとにかく、一人旅を決めた。
そしてこれからの一年、5年、10年をどういきるか。
人生設計をしたい。
新しいスキルを学ぶかもしれない。
一人で起業するかもしれない。
今までやりたかった、やりのこしたことを始めるかもしれない。
そのまま、同じ仕事をするかもしれない。
私にとっての今の生きがいは
「旅」をすることは間違いない。
そしてゆったりとした時間を過ごすことだと思う。
いつでも健康にいられることが何よりも感謝だ。
今回の旅行先から時間があれば、ブログに綴っていければと思っている。
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