人生後半戦。現在韓国在住。一時帰国と同時に、2週間の滞在と今回は名古屋と伊勢松阪によってみる。
この旅は日本再発見の旅と位置付ける。日本にいては気づかない、海外在住だから発見できる日本の姿を見つけてみようと思う。
たしかに名古屋は韓国の旅行者にも人気の場所の一つだ。名古屋経由でアクセスできる場所が結構多いのも魅力なのかもしれない。
私は東京出身だから、実は名古屋は二回目で、それほど観光には来たことがなかった。だから今回は名古屋を経由して、新幹線で東京へ行くという計画を作ったというわけだ。
そして50代を過ぎて、どんなことが「生きがい」につながるのか考えてみた。その時思い浮かんだ「ひらめき」は「旅」であった。
私は幸い韓国の大学で勤務していることもあって、休みがある。冬の休みと夏の休みの二回だ。一応1か月は日本に滞在してもいいことになっている。
今回は2週間と決めて、名古屋、東京、伊勢松阪、伊豆という地を回ってみようと思っている。
特にメインは「伊豆」だ。
一時帰国者(日本人)の目線で日本を見て感じてみたい。そのためには、荷物は重いけど、自分の足でなるべくくまなく「歩く」ということをしてみたいと思っている。
歩いてこの目に「日本」を再発見だ。
日本到着
さてまず仁川空港からアシアナ航空に乗って韓国を出発。
普段は大韓航空かJALを利用することが多いが、久々にアシアナをとった。
毎回そうだが、韓国から日本に帰国するのは心が躍る。やはり故郷はいいものだ。日本の地を踏む、空気に触れ、景色をみるだけでも、どこか癒されるものだ。
名古屋までは東京よりは近い。
冬の空は神秘的だった。たしか、日本海側は吹雪だというが、こちらは天気がいい。流れる雲海をひた走っている。
機内食はチキンの照り焼きだったようだ。
韓国風にアレンジしていたから、どんな料理化は定かではないが、おいしかった。
機内食は大韓とアシアナはしっかりした食事がでるからいい。やはり韓国はご飯を食べるという習慣があるからか、機内食にもそれが反映されている。
そうこうしているうちに、着陸の放送だ。もう到着かという感じだった。東京よりは近いのは確かだった。
もうこの歳になると長いフライト時間はきつい。近いところいい。
中部国際空港に着いた。夕刻の時間だ。
私はすぐにWi-Fiのレンタルの場所を探しに歩き回ったが、なかなか見つからない。そこで、案内をしている日本人に聞いてみた。そしたら、そのレンタルの場所まで一緒について案内してくれた。これにはほんとうにびっくり。
そしてWi-Fiのレンタルをする。そのときの店員も親切だ。外国から日本にくるとまずこの日本の親切さに洗礼を受ける。
これだけでも、日本に「来たな」と実感できるのだった。
名古屋駅で
中部国際空港から名古屋駅までは名鉄空港線ミュースカイがあって3駅で約30分ほどで行ける。ほんとに便利だ。日本は交通の便が良すぎる。ここは名古屋だからあたりまえだと思うが、空港からのアクセスがいい。名古屋に韓国人が来るのもわかる。
今回日本来て便利だと思ったことが、PASMOの利用だ。電子マネーともいうが、これでなんでも決済が可能。ホテルの自販機もこれをつかえる。
PASMOにチャージしておけば、どこでも使える。バス、電車、コンビニ、自販機など。
名古屋駅に到着したが、名鉄名古屋、近鉄名古屋ととにかく、複雑でどこがどうなっているのか、迷いまくった。そしてスーツケースをもってるから、移動しにくい。階段をスーツケースでもっては、上がり下がり。これは旅行者にはややつらい。エスカレーターがもう少しあればと思った。
地下街サンロードには老舗創業22年のコンパルなどの喫茶や食堂がある。
名古屋駅では右往左往しながら、とにかくホテルに行く方法を考えた。ホテルは名古屋クラウンホテル。伏見駅まで行ってから歩きだ。
そこで東山線に乗って、伏見駅まで。退勤時間だからけっこう人が多い。もう日が暮れていた。
クラウンホテルまでなんとかたどり着いてた。
クラウンホテルに到着
ホテルの外観はかなり年数がたってるといった感じだった。ま、ビジネスホテルだからこんなものかと思って入った。
ホテルのスタッフはみなテキパキしていた。ここは一泊一万円もしない宿泊料でしかも、朝食付きで大浴場がある。この条件でこのホテルに決めた。
さらに周辺には飲食店、コンビニ、繁華街の栄や名古屋駅までも歩いて行ける距離。モーニングにもコメダやカフェもあって何かと立地はいい。
けっこうビジネスマンが多くて、出張でここを利用しているということが見て取れた。外国人観光客はほとんどいなかった。
どこに泊まってるんだろうか。もっと高いホテルに泊まっているのかもしれない。
堀川を散策
早朝。早く目が覚めた私は毎日の日課である、「朝の散歩」に出かけた。
旅行先でもかならず、ホテルの周辺を散歩することになっている。
昼間見る景色と朝の景色は違っている。そして人気もない観光地も見どころだ。
夜行バスで早朝到着してから散策するというパターンもあるだろう。
ホテル周辺は「堀川」という散策路があった。
ここは名古屋城と熱田の海を結ぶ運河として徳川家康の命で慶長15年(1610年)に、福島正則によって開削された運河だ。特に名古屋城の資材を運ぶために運河の役割を果たした。江戸時代にここの七つの橋が架けられ、これを「堀川七橋」という。クルーズも運営していて、この「堀川七橋」を通過しながら観光が楽しめるとなっている。
この「堀川」の散策路を
今回は朝食と朝のシャワー(大浴場)の前に、ここを30分ほど歩くことにした。
ホテルのスタッフが”いってらっしゃいませ”という言葉が非常に心に響いた。業務上での言葉であったとしてもうれしい。
天王崎橋から納谷橋通って、桜橋、天馬橋までを歩いた。
日の出の時間が非常に神秘的に橋や散歩道を映し出す。朝の時間は独り占めだ。
観光したら、朝の散歩に出かけてみよう。
納屋橋。もとは米の蔵があったことから名づけられたとか。
レンガの建物は旧加藤商会ビルで国の登録有形文化財となっていて、中はレストランやギャラリーが入っている。
鳥たちも朝の散歩でよく見かけるから、やはり朝の散歩はいい。それにしても日本は渡り鳥たちにとっても澄み御ことがよさそうにみえる。こんな間近でも逃げることのない。都市と自然が調和している。
1月だというのに花を咲かせている。これは日本ならではの朝の風景かもしれない。
見える橋は納屋橋。立っている位置は錦橋。
伝馬橋
清須の街が名古屋に移された「清須越え」のときに掘削された橋。ここが物流の大動脈となっていた。
桜橋。コメダ珈琲が見える。散歩がてら、ここでもモーニングで朝食がとれそうだ。
江戸に始まった掘削の事業。そして近代にかけての修築。徳川家康からはじまり、日本の近代までの知恵と労力を感じることができた。
30分以上歩いたかもしれない。すぐに浴衣のガウンを這って、大浴場に。朝風呂は最高だ。
ホテルの朝食
朝食はバイキング。
期待はしていなかったが、朝のエネルギーを蓄えるには十分な食事。ありがたいですね。
周りの食事している人も静かで、ゆったりした時間を過ごしている。
さあ、松阪に出発だ!
まとめ
名古屋の朝のひととき。
十分に朝の散歩、朝風呂、朝食を楽しめた。
人生後半を迎えたこのひと時。ひとりの時間。思索の時間。
子供心に冒険しようとする楽しさ。
そして、新たに何かを挑戦しようとする気持ち。
最高の時期に日本の地を踏んでいる。朝の時間を有意義に過ごし、一日目が始まった。
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