【チェコの旅】プラハ中心街を歩く(5):VisitorPassで参加したユダヤ人地区とクルーズ

セカンドライフ

コンフォートホテルから

ここプラハ、コンフォートホテルはStrašnická駅からバスで5分のところ。歩いても行けるが、スーツケースを持ってる場合は、駅前からでるバスを利用しよう。私は夕方到着したから、チェックイン後その日は近くのレストランで夕食をとり、夜更かしする誘惑を捨ててすぐに休んだ。

早朝はいつものように散歩に出かけた。夜と違って朝のホテル内や周囲は見違えるように映えていた。ホテルの向かいは住宅街だ。かわいらしい住宅街に誘われながら、小さな公園を一回り。旅行地での散歩も私にとっては貴重な観光のひとときなのだ。

プラハの中心街ではないから、やや不便なことはあるが、プラハの日常を見るには中心街から離れたところもそれなりに魅力的だと思う。たしかに、中国人、韓国人、そして日本人はほとんどみかけない。ホテルは地元の人か、周辺国のヨーロッパ人かアメリカ人だった。東洋人っぽい人は私だけなのだ。そんな時間も旅行では必要だと思う。旅行地はいつも団体のお役様でにぎわっていることが多い。でもここは地元の人だけだった。ゆったりした時間がながれる。みな家族で休暇を楽しんでるようだった。

ただそんな郊外の地域だったせいか、英語の通じなかったのは困った。前日の夜、スーパーで買い物をするも、おつりが間違っていることに気づく。カードで支払ったのだが、お店に行ってクレームを言うと、それをキャンセルできなというのだ。何とか英語でキャンセルしてほしいと尋ねたが、英語が通じない中年のおばさん。ちょうど横で買い物をしていた大学生っぽい人が英語が話せて、ようやく通訳してもらって解決した。郊外の人特に年配の人は、英語ができないこともある。

市内ガイドツアー参加

プラハ最後の日は市内ガイドツアーに参加することにしていた。ガイドさんはもちろん地元プラハの人。市庁舎で集合ということで、11時に現地に向かった。集まった人はみな国籍が違うようで、ここでも東洋人っぽい人は私だけ。各ヨーロッパからの人が観光客だった。中国は団体のツアーできてるからこういったツアーに申し込む必要はないのだろう。

このガイドツアーはvisitor passで、市内の公共施設や乗り物が無料で利用できるプリペイドパス。このパスにガイドツアーが含まれている。また、モルダウ川のクルーズ観光もこのパスで利用できる。(ただ注意しなければならないのは、すべて網羅していないから、前もって調べておいた方がいい。カフカ記念館とドヴォルザーク記念館は使えなかった。)

ガイドの出発地点は旧市街広場。広場に関しては前々回のブログに記事があるので省くことにする。

順序を言うと、まず天文時計を見学する、旧市街広場の歴史について解説をきく、ヤン・フスについての説明がある、そして建物との間の細い道を入っていく。

まずは石の鐘の家。中世のプラハの王侯貴族が滞在した館と説明がある。正面に「石の鐘」が飾られているのが特徴だ。下の写真はウンゲルトという商人の中庭。中世の交易商人がここにとまり、商品の税を納めるところエリア。今はレストランやカフェが並んでいる。

上の左の写真は牛と人物のレリーフが彫られている。これは建物の屋号の代わりに「動物や道具のレリーフ」として掲げられていたもので、住所を示すものだ。推測では牛の家だったのではということだ。

下の左の写真の建物は壁画(ファサード)が特徴的な建物で、有名な出版社兼書店「アストルヒ家」の建物だということ。壁画には聖ヴァ―ツラフ(ボヘミアの守護聖人」が馬に乗った姿が描かれている。19世紀の歴史主義形式で装飾されいてる。

上の右の写真は聖ヤコブ教会で、バロック形式(イタリアのローマで誕生し、フランスで花開いた建築様式。楕円や曲線を多用した動きのあるデザイン)の教会。プラハで有名な「フランシスコ会修道院付属教会」で、内部は壮麗なバロック装飾や、盗賊の手がつるされているという伝説がある。

次はヨゼフォフ(旧ユダヤ人地区)へ案内された。

ユダヤ人地区を回る

ユダヤ今日の中心はもともとエルサレム神殿だったが、紀元70年にローマによって神殿が破壊されて以降、各地にユダヤ人共同体がつくられた。これがシナゴーグで礼拝、学習、集会を行う共同体の場である点が特徴。

上の左の写真は聖霊教会。ユダヤ人地区の中でも数少ないキリスト教会。右の像はカフカ像。頭部のない巨大なスーツの肩にフランツ・カフカがまたがるブロンズ像。(作者はヤロスラフ・ロナ、2003)。カフカの初期作品『闘争の記述』の一場面をモチーフにしたとされる。シナゴーグの近くに立っている。

左の写真はスペイン・シナゴーグ。プラハのシナゴーグの中でも最も装飾的。イスラム建築を思わせる装飾。右の写真は律法の碑で、十戒の石板と周囲のダビデの星があることが、ユダヤ教会堂であることを示している。

ここは旧新シナゴーグ。1270年に建てられたヨーロッパ最古のシナゴーグ。現在も金曜日に礼拝が行われている。奥に見える建物はユダヤ市庁舎で、屋根のヘブライ文字の時計は右から左に回ることで有名。

ユダヤ人地区はヨゼホフと呼ばれるかつてのユダヤ人ゲットー。ナチドイツにプラハから占領された後、ここに各国のユダヤ人が集められ、さらにここから強制収容所に送られた。ゲットーとはユダヤ教徒が住むことを許された一定の地区のこと。

モルダウ川クルーズ

次に昨日行ったモルダウ川のカレル橋へと足を運んだ。モルダウ川クルーズに乗るためだ。これもVisitor passで利用できるとのことだ。乗り場はカレル橋博物館が橋の入り口にある。もしわからなければ、白い制服を来たクルーが案内をしている。彼らに聞いてみるのもいい。

親切に案内され、出航まで船内で待つ。するとアイスクリームと飲み物が提供される。さらに、各国語の翻訳解説があるから、これも提供されるイヤホンで航行中、解説を聞きながらクルーズ観光を楽しもう。

コースはカレル橋の下を通って、隣のマーネス橋まで往復して帰ってくる。昨日橋から観覧した景色とはまた違って、モルダウ川を愛するチェコの人々の気持ちを少しでも味わえた。川がゆったりと、優雅にながれている。

クルーズが終わったら、ぜひ博物館にも寄ってみることを勧めたい。当時のヨーロッパの最先端の技術が結晶されていることを模型や展示の写真で理解できるだろう。

また、クルーズの乗り場(カレル橋入口)から川岸を少し行くと、作曲家スメタナ博物館がある。スメタナの銅像があるからすぐわかるだろう。時間の余裕があればここによってからくると、ひときわモルダウ川の魅力が実感できるかもしれない。スメタナは晩年難聴に侵された。それでも作曲を続け、この「モルダウ(ヴァルダヴァ)」を作曲した。彼の人生とモルダウ川は切っても切りはなせないように思われた。プラハ城、カレル橋、モルダウ川そしてスメタナ。チェコの誇りなのだろう。

プラハはとにかく広くて見るものが多い。すべてを回ることは不可能だと思う。欲を張らずに、ゆっくり観光するのもいい。色々回ろうと焦るよりも、余裕をもってその場その場を楽しむのが、プラハの魅力を感じられると思う。たまにはベンチやカフェでゆったりした時間をもつのもいい。私はベンチやカフェでスケッチをする時間をもった。

カズ

こんにちは!韓国の大学で教員をしている「カズ」です。
人生の後半を迎える人々に、「旅」や「散歩」による「日本再発見」の魅力を発信しています。

特にこのブログでは、

旅の体験記録や、散歩で出会った自然や文化、そして読書を通じた新しい学びを通して「日本再発見」さらには「自分発見」を目指しています。

「人生は何度でも輝ける」をモットーに、50代からの生きがいを探している方に役立つ情報を発信中です。ぜひ一緒に「旅」を楽しみましょう!
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