朝活といわれてもやはり朝早く起きるのはつらい。
どうしたら朝活ができるだろうか。
やはり何か目標があればそれが動機づけとなりそうだ。
しかし、中高年はこの目標とか夢とかを立てにくい。
若い頃はまだしも、定年を迎える我々シニアには、その目標が立てにくい。
早起きするための大義名分はないか。
そこで、目標にかわって、何かに熱中するということができればどうだろうか。
という提案をしたい。
それは
自分の関心ごとや日頃興味をもっていることに、熱中することである。
これが朝の活動意欲をするモチベーションになれそうだ。
1.心の旅
定年を迎えたら、旅行でもして、世界や全国を歩き回りたい。
という希望をもっている人も多いかと思う。
今まで行ってみたかったところを、一度足を運んでみる。
私もいまヨーロッパ旅行などを計画はしている。
しかし、実際に行きたいところをすべて回るのは費用や時間の制約がある。
そこで仮の旅行をする。つまり疑似旅行をするというものだ。
これは行きたいところや、関心のある場所をただ調べてみるという作業だ。
たとえば
シベリアに関心があれば、直接行くのはやや無理があるとはいえ、そこを調べてみることはできる。
そうすると、現地にはいかなくても、調べていくうちにそこに行ったような感覚が得られる。
また、もしかしたらいつか行きたかった国や地域に行けるかもしれない。
そのときのための予行演習ともあるだろう。
日本の地域も同じだ。全国津々浦々を回るのはやはり無理かもしれない。
しかし、ネットや書籍で調べることは可能だ。そこから得られる知識や情報も興味深いものだ。
そしてそれが「疑似体験」となるのである。
2.調べる、研究する
中高年にふさわしい朝活の一つは、興味のある分野を研究したり、調べることではないかと思う。
朝早く起きて、読書をしたり、ネットで調べたりする。
そして、それを記録したり、まとめたりすることで、自分なりの研究ノートができるだろう。
分野としては色々あるが、私がお勧めしたいのは以下の三つだ。
- 歴史
- 植物
- 地域学
である。この三つ以外にも読者さんの興味のある研究分野を選ぶことはできる。
この三つを選んだのは、この分野が想像をしながら(楽しみながら)、研究に没頭できるのではないかとう私なりの独断ではある。
たとえば、歴史ならば、過去(古代、中世、近世)に思いをはせながら、調査する楽しみがあるだろう。学校の授業ではない。自分が関心をもった時代や人物に焦点をあててみる。
植物は実際の植物を観察する方法もあるが、一つ一つ毎日日課のように植物の本やネットを見ならが、調べていける。それによって今まで素通りしていた花や木々に関心をもち、朝の散歩も楽しくなるのではないだろうか。
また日本の木は日本文化と直結している。日本人は樹木を神霊として崇め、木々を材木(住居や寺院)に使ってきた。カシ、ヒノキ、クリ、シイ、カシの木。これらは西日本を中心に常緑広葉樹林(カシ、シイ、クス)と東日本の落葉広葉樹林(ブナ、ナラ、クリ、クルミ)に分かれる分布している。これらが日本の縄文から悠久に続いていることは興味深い。
またこの植物と歴史と関係があるが、地域学もシニアにはおすすめの分野だ。これは先の旅行と重なる部分はあると思う。つまり、生きたい地域や海外の場所を少しずつ調べていく。
私は日本都道府県やアメリカの州を少しづつ(例えば県ごとや州ごとに)調べるという作業をしている。アメリカ全土を回ることはできなくても、このように一つ一つ地域を調べることで、素晴らしい研究活動となるのではないか。
日本も自分の住んでいる地域もさることながら、全国を疑似散歩するのである。
これによって、機会があればその調べた地域に行くことができるかもしれない。またそのような作業を通して新しい発見ができ、足を運んでみたいという思いもわいてくる。
その地域のグルメ、言葉、歴史文化、観光地などを調べていく。
このような活動をしながら、最近ではSNSに投稿したりもできる。そして最終的には書籍を出版するという形あるものにしていくことも可能ではないか。
朝活の冥利に尽きるといってもいい。書籍化を目標に朝活をしてもいいと思う。
3.マルチの学者となる
さてこのような朝活は、興味をもっていることにチャレンジし、研究活動を手がけることができる。
というのは、朝は集中力があり、頭もさえているから、いろいろなことに作業を行える。
だから、興味ある分野を一つに絞るということをせずに、同時に3つぐらいを同時に行うことも可能だ。
50歳からは一つのことに没頭するのもいいが、多方面に興味をもっていく。そしてそれを研究していく。こんな自由度は合っていいと思う。それが相乗効果をなすとも思っている。
たとえば、外国語、ビジネス、歴史などといった具合に関係のない分野ではあるが、同時に活動作業をすすめるというもの。
研究者というと一つのことを深堀するということが考えられるが、研究者や学者でないかぎりは、それは必要ない。いや逆に一つのことしか物事が見えなくなる危険もある。
だからマルチで作業を進める。ことで人間としての幅や教養も身につくはずだ。
心の中でイマジネーション、想像をしながら、日々朝活で調査していく。そしてそれを自分のノートにまとめながら、SNSで発信をする。
ときには現地に赴く。そして昼は図書館や書店に行く。これだけでもいい運動になる。
一緒に知的余生を楽しみながら、生き甲斐を探してみましょう。